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教会だより

「お言葉をください」 ルカによる福音書7章1-10節(2/8説教)

 「ひと言おっしゃってください。そして、わたしの僕をいやしてください。わたしも権威の下に置かれている者ですが、わたしの下には兵隊がおり、一人に『行け』と言えば行きますし、他の一人に『来い』と言えば来ます」(7~8節)とあります。百人隊長はローマの軍人で異教徒ですから、信仰の詳しいことは知らなかったのですが、「権威」の下にあることがいかに重い意味を持ち、力あることであるかを知っていたのです。

 その立場から、百人隊長は主イエスが神の権威の下にあり、いかに力ある御方であるかを理解することができたのです。それ故に「ひと言おっしゃってください」と言うことができたのです。主イエスがその場におられなくても、主の御言葉をいただくことによってその御言葉によって、病が癒されることを百人隊長は心から信じたのです。

 「イエスはこれを聞いて感心し、従っていた群衆の方を振り向いて」「言ってくが、イスラエルの中でさえ、わたしはこれほどの信仰を見たことがない」(9節)と言われたのです。主イエスの御言葉の背後に主イエスの存在があるのです。いや、主イエスの十字架と復活の出来事が(隠れた)前提としてあるのです。それ故に、主イエスの御言葉には、死人をよみがえらせる神の全能の御力があるのです。百人隊長は、自らが権威の下に置かれている者として、素朴ではありますが、正しく主イエスの御言葉の力を信じることができたのです。

 主イエスは、昇天され、神の御許に昇り、御自身の姿を隠されることによって、あらゆる時間と空間を超えて、御自身の御言葉によって救いの働きをされるようになりました。百人隊長の信仰はこの主イエスに対する今日の私たちの信仰を証ししています。主イエスはその意味を込めて「イスラエルの中でさえ、わたしはこれほどの信仰を見たことがない」と言われたのではないでしょうか。

牧師 柏木英雄