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教会だより

「何も持って行ってはならない」 ルカによる福音書9章1-6節(8/23説教)

 「イエスは十二人を呼び集め、あらゆる悪霊に打ち勝ち、病気をいやす力と権能をお授けになった」(1節)とあります。この権能は主イエス御自身が持っておられる権能です。それを12弟子たちにもお与えになったのです。どのようにしてでしょうか。ただ主イエスに頼ることを通してです。ただ主イエスに頼り、主イエスが「共にいてくださる」(インマヌエルの)霊的な恵みの中で、主イエスの清き命に与ることを通して、そのような力と権能が弟子たちに与えられたのです。弟子たち自身は罪人ですから、主から離れて、全く無力です。常に主に立ち帰り、主が共にいてくださる恵みの中で、初めて弟子たちはそのような力と権能を行使することができるのです。

 「旅には何も持って行ってはならない。杖も袋もパンも金も持って行ってはならない。下着も二枚は持って行ってはならない」(3節)と主イエスは言われました。しかし、ルカ22章35節以下にはこうあります。「イエスは使徒たちに言われた。『財布も袋も履物も持たせずにあなたがたを遣わしたとき、何か不足したものがあったか。』彼らが、『いいえ、何もありませんでした』と言うと、イエスは言われた。『しかし今は、財布のある者は、それを持って行きなさい。袋も同じようにしなさい。剣のない者は、服を売ってそれを買いなさい』」とあります。

 つまり、前に述べておられる時は、まだ主イエスが現実に救い主として生きて働いておられるのだから、その時は、文字通り、裸一貫、ただ主の福音を宣べ伝える生活に徹しなさい、ということです。主イエスの十字架と復活が起こった後のこの世の信仰生活においては、「自立した」生活を確保し、その上で、魂の生活においては主イエスを信じる信仰に徹し、その中で、福音宣教に励みなさい、と主イエスは言っておられるのです。

牧師 柏木英雄