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教会だより

「パン五つと魚二匹」 ルカによる福音書9章7-9節(9/13説教)

 12節に「日が傾きかけたので、十二人はそばに来てイエスに言った。『群衆を解散させてください。そうすれば、周りの村や里へ行って宿をとり、食べ物を見つけるでしょう。わたしたちはこんな人里離れた所にいるのです。』」とあります。確かに弟子たちの判断は現実的で、正しかったのです。しかし、弟子たちは大切な事実を忘れていました。それは、五千人以上もの人が、日が傾きかけていたにもかかわらず、人里離れた所にいても主イエスから離れなかった、という事実です。

 それは、人々が心から主イエスを信頼していたからです。主イエスと共にいることは神と共にいることであって、これほど安心なことはない、と人々は心から信じていたからです。弟子たちはその事実を忘れていたのです。そして、五千人以上もの人が日が暮れたにもかかわらず人里離れた所にいるという事実の方に心を奪われ、何とかしなければと思い煩ったのです。ここに弟子たちの不信仰がありました。

 主イエスが「あなたがたが彼らに食べ物を与えなさい」と言われた時、弟子たちは「わたしたちにはパン五つと魚二匹しかありません」と言いました(13節)。パン五つと魚二匹(子供一人分の食べ物。ヨハネ6章9節)では五千人以上もの人々に対してどうすることもできない、と弟子たちは思ったのです。ここにも弟子たちの不信仰があらわされています。

 しかし、主イエスはその現実にたじろぐことなく、その現実のただ中で心から神の御前に助けを求められたのです。ここに主イエスの絶対的な神信頼があらわされています。主イエスが五つのパンと二匹の魚を取り、天を仰いで、賛美の祈りを唱えられると、それは、残りのパン屑が12籠になるほどに人々を満腹させることができる豊かな食べ物となったのです(16~17節)。

牧師 柏木英雄