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先週の説教より

「一同は聖霊に満たされ」(ペンテコステ礼拝)使徒言行録2章1-13節(6/5説教)

 本日はペンテコステ(聖霊降臨日)です。弟子たちの上に聖霊が降り、弟子たちは力を与えられ、主イエスの福音を力強く宣べ伝え始めました。それ故に、聖霊降臨日は教会の誕生日と言われますが、同時に、主イエスと共に生きる(インマヌエル)弟子たちの救いの生活が始まった時でもあります。

 弟子たちは、主イエスの聖霊の約束を信じて、120名もの人々(その中には主イエスの母マリアもいました!1章14~15節)と共に祈り始めました。しかし、聖霊はすぐには与えられませんでした。実際に聖霊が与えられたのがペンテコステ(五旬祭,50日目の祭り、主イエスの復活から50日目に当たる)でしたので、弟子たちは結果として10日間祈ったことになります。しかし、10日祈れば聖霊が与えられることが分かっていたわけではありませんでしたので、弟子たちは120名の人々と共に、不安と戦いながら、しかし、復活の主の約束を信じて、互いに励まし合いながら祈り続けたのではないでしょうか。

 なぜ、神はすぐに聖霊をお与えにならず、10日間も祈ることを弟子たちにお求めになったのでしょうか。弟子たちが本当に心砕かせられ、主の約束を信じて祈ることの大切さを教えるためだったのではないでしょうか。

 「一同は聖霊に満たされ」(2章4節)とあります。聖霊はそこで祈っていた120名の者たち一人一人に等しく与えられ、共に主キリストの臨在の恵みに生かされ、力強く主の福音を宣べ伝えると共に、主の救いに生き始めたのです。これは私たちの教会の主日礼拝の姿です。共に祈り、賛美し、御言葉(説教)に聞く礼拝の中で、聖霊に与り、共に主の臨在の恵みに生かされ、信仰を新たにされ、主を証ししつつ新しい一週間の歩みを始めるのです。

牧師 柏木英雄