先週の説教より
「世にあって立つキリストの教会」(教会創立70周年記念礼拝)エフェソの信徒への手紙1章20-23節(10/30説教)
武山教会は、今年2022年3月をもって教会創立70周年を迎えました。教会は主の日毎に心を込めて礼拝を献げます。その礼拝を70年間絶えることなくこの地において行い続けて歩んだ歩みの尊さを改めて感謝をもって覚えます。
初代の仁田裕牧師は42年間武山教会を牧会され、その基礎を築かれました。文字通りゼロからの出発でした。初めは土地も建物も準備され、その意味では大変恵まれた出発でしたが、福音宣教としては全くゼロからの出発でした。多くの人が教会に集まりましたが、やがて人々は教会を去り、礼拝出席5~6名という状態が20年間近く続きました。しかし、仁田牧師は屈せず、信頼する教会員と共に忍耐強く福音を語り続けました。人々の気に入る話ではなく、純粋に主の福音を語ることの大切さを信じて疑いませんでした。その仁田牧師の牧会の姿勢が神さまの祝福を受け、牧会30年には礼拝出席25~6名の礼拝を実現するに至り、こうして武山教会の基礎が据えられたのです。
仁田牧師の牧会の後、小堀新平牧師が15年間武山教会を牧され、武山教会が主の教会として整えられました。小堀牧師の牧会の中に、三浦霊園における教会墓地の建設、教会付属頌栄幼稚園の閉園、新会堂の建設、神奈川連合長老会への加盟という4つの大きな出来事がありました。どれも今日の武山教会の歩みに深く関わることであり、これらによって武山教会の主の教会としての確かな在り方が整えられたのです。信徒がたの助けと協力の中にあって。
神はキリストを、この世の「すべての支配、権威、勢力、主権の上に」置かれると共に「教会の頭」としてお与えになりました(エフェソ1章20節以下)。このキリストを証しすることがこの世における教会の使命です。教会がキリストに真に服することによって初めてこの使命を果たすことができるのです。
牧師 柏木英雄